創業背景
Live Commerceロジは、株式会社デジタルスタジオが提供する越境ECという事業で必要になった「海外物流」機能を切り離したサービスです。
海外物流事業の起点 - 自宅から海外物流は始まった
初めまして、株式会社デジタルスタジオの板橋と申します。
この写真は、私の家で海外出荷を妻と行っていた時の写真です。FedexとDHLの集荷が来る前、玄関先に荷物を用意している時です。(今は物流倉庫でやっています)
日当たり50~100個梱包していました。
妻が梱包を、私がFedex・DHLの書類を作る形でそれぞれ担当していました。
私と妻は、朝起きてから寝るまで、食事をとる以外は、梱包しては出荷という作業に明け暮れていました。
最初は受注が増えてお互いに喜んでいました。しかし、それもたったの数日で、これが1週間近く続くと、基本的な生活に必要なことを行う以外は梱包と書類作成の繰り返し。
だんだんと精神が病んできます。
会話も自然となくなっていきました。二人の間にあるのは、Fedexのインボイスを作る時のプリンタの音と、梱包するときのテープの音、それ以外は黙々と作業をしている状態です。
当時、ゴールデンウィーク真っ只中でひたすら仕事をしていました。早く楽になりたいと。
お互いに心身きつい状態ではありましたが、私はインボイスにおける商品名の書き方、HSコードの割り当てなど、海外配送に必要なノウハウを習得していきました。妻も梱包時間は品質を保ちながら時短で作業が行えるようになりました。
当然、こんな状態を永遠と続けているわけにはいかないので、物流倉庫の必要性を感じ始めていました。
私たちはある時期を境に自宅での物流を止め、オフィスの近くに物流センターを立ち上げ、人を雇い、設備を用意しました。
以下は、立ち上げ当初の写真です。
休憩室などもつくりました。
事業化までの道のり
海外に何かを送ると言えば、郵便局のEMSという配送サービスがあります。
しかし、私たちのように海外に送る物量が多い場合、送料はとても重要になります。10点ならまだしも、1000点にもなると、100円の送料の違いが年間通じて大きなコストになります。
そこで、私たちはEMS以外の選択も考え、FedexやDHLとも契約し現在に至ります。
私たちは、自社のEコマースの受注管理画面からEMS・DHL・Fedexのインボイスが自動で出力できるソフトウェアを開発しました。今ではオペレータが簡単な手順で海外出荷、集荷、追跡番号の通知までほぼ自動化することができました。サーマルプリンタを使用して今では大量物流でも一括でインボイスが出力できるようにしました。
IT系のサービスを立ち上げる若者は多いと思いますが、物流事業で起業する人はいないと思います。今思えば、物流事業とはEコマース事業の延長線上で、世の中に自分達にあった物流サービスがなかったが故に立ち上げたわけです。